九州自転車旅行 DAY8・9 屋久島一周ライド


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九州自転車旅行 DAY8

2017年9月11日(月)

とうとう旅も折り返し八日目を迎えた

この日は13日間の工程の中で唯一の休息日

とはいっても夜行便で屋久島へ渡るので実質15時ぐらいまでの休息となる

ここ3日間は天気にも恵まれていたが、この日はどんよりとした雲が広がりパッとしない天気だが、休息日なので特に天候は関係無い

ゆっくり朝起きて朝食を食べ明日からの天気を確認するが、9月9日にマリアナ諸島で発生した台風18号の動きがおかしい・・

当初、そのまま西に進みあまり日本には関係なさそうだったが、進路予測では宮古島近辺から急カーブし九州に直撃する可能性が出てきた

この後、屋久島・種子島と離島になるので、台風の影響による特に帰路の欠航を避ける為、回避策を考えねばならなくなった

そんな事もあり、午前中はネットカフェで撮りためた写真のデータをクラウドにアップしたり、台風や豪雨時の回避策を練った

その後、一昨日のパンクでチューブを使ってしまったので予備チューブを買いに調べておいた専門店へ買い出し

向かったのは「YOU CAN鹿児島店」

なんか聞いたことがあるお店だなと思ったら、関東圏にも幾つか店舗があるので聞いたことがあったようだ

今回から予備チューブは「MAXXIS ウェルターウェイトチューブ(メーカー公表値 84g)」に変更していた

ウルトラライトと散々悩んだが、ウェルターウェイトでも十分軽いし耐久性重視にした



それとこのマキシスのチューブは安い。 アマゾンや都内の某Y店でもほぼ値段は変わらず900円前後

そんな事もあって出番の少ない予備チューブはマキシスにしていた訳だが、YOU CANさんの店頭には無く、その代わり常用チューブの「パナレーサーRAIR」が比較的安くあったので購入

帰宅後、旅の準備をして少し早いが15時頃に妹の家を出発した

南鹿児島から谷山港へ

今回の屋久島への渡航は「フェリーはいびすかす」

屋久島への渡航方法は全部で3つ

飛行機・フェリー・トッピー(高速船)

ロードバイクでの屋久島への渡航方法は次のチャプターでまとめます

以前、フェリーで渡った時は「折田汽船さんの屋久島フェリー2」を使ったのだが、悩んだあげく今回は「フェリーはいびすかす」にした

理由は・・・

安い!! そして到着が7時なので走り始めを早くできる!!

屋久島は一周しようと思うと100kmほど

距離はたいした事はないが、獲得標高が1800mほどになる

途中に観光名所も多く、立ち止まったり、どこかへ寄るとなると出発が早いのにこした事は無い

運賃は高いが船では一番早いトッピー(高速船)でも到着は10時30分

多くの方が乗られると思われる「折田汽船 フェリー屋久島2」は到着が12時30分と遅い

連泊なら間違いなく「折田汽船 フェリー屋久島2」を選択したが、今回は種子島に比重をおいたので1泊予定

到着が早ければ多くの時間を屋久島で過ごせる事もあって、今回は「フェリーはいびすかす」にした

ただ・・・

懸念は夜行便でさらに二等船室のみで雑魚寝に耐えられるかが心配だった

二等船室の雑魚寝が懸念材料だけど・・どんよりした曇り空を谷山港へ向け走り出した

南鹿児島から国道を避け、海沿いの道路へ

マリンポート付近まで着くと桜島が見えるが、厚い雲に覆われ残念

この日はパッカブルザックを広げ、一眼レフや船室で使いそうな荷物をそこに入れザックを背負いながらの走行

海沿いは生暖かい風が吹き、時折パラパラと雨が降るものの、この程度なら大した事はない

鹿児島のこの辺は倉庫など多く、トラックが多くて怖い

路面の状態もやや悪く、理由がなければあまり走りたく無い道だった

海沿いの産業道路から「はいびすかす」のフェリー発着場への看板の案内がちらほら

それを頼りに進み左折の看板が見えたところで曲がれば海への一本道

一本道を進むものの、フェリーのターミナルっぽい建物は見えてこない・・

看板だけを頼りに進むと・・

プレハブ?の小屋が見えてきてそこが乗船受付だった

「フェリーはいびすかす」貨物輸送がメインっぽく、想像はしていたがイメージしていた港と違ってちょっとビックリ

着いたのは16時ぐらいで、出港の2時間前

乗船予約などしてないので、着いてから購入。乗船代金3,300円とロードバイクの積み込み代1,000円合わせて4,300円を支払い待機することになった

ロードバイクでの屋久島への渡航方法

前述した通り、屋久島へは3つの方法がある

飛行機・フェリー・トッピー(高速船)

詳しくは下記の表を参考ください

下記の表は2018年1月現在のものです!

屋久島への渡航方法

 運行会社運賃出発時間到着時間出発場所
飛行機JAL¥15,300(普通運賃)09:0009:35鹿児島空港
フェリー(フェリー屋久島2)折田汽船¥4,900(別途自転車は¥900)08:3012:30鹿児島本港南埠頭
フェリー(はいびすかす)鹿商海運¥3,300(別途自転車は¥1,000)18:0007:00鹿児島 谷山港
高速船トッピー 種子屋久高速船株式会社¥8,400(別途自転車は¥1,000)07:3010:30(種子島経由)鹿児島本港南埠頭

注意:季節・曜日などで料金、出航時間の変更の可能性があるので各社のページでお調べください。複数の便がある場合、出航時間は一番早い時間を掲載してます

一番搭乗時間が短いのが「飛行機」、長いのが夜行便である「フェリーはいびすかす」

飛行機に関しては普通運賃での掲載なので、平日などは「特便」などの割引を使えば¥11,300になる(2月の平日で検索した場合)

東京から飛行機の場合は鹿児島での乗り換えとなるが、3時間ほどで屋久島へいく事は可能

「フェリーはいびすかす」で屋久島へ

まず驚いたのがその船体

あちこち錆だらけで古めかしい

元々、貨物船を少し改良して旅客運航した船なので船内設備も必要最低限

さらに港が「鹿児島本港」でなく「谷山港」なのでだいぶ遠い

とにかく安く、早朝に屋久島へ行きたいなら「はいびすかす」一択

同じ航路のフェリー屋久島2は旅客メインで設備もしっかり、その分高く片道自転車積込み料を入れると六千円近い

出航の2時間前ぐらいに港に着いていたので、切符を購入後、産業道路にあるコンビニで船内でのご飯、次の日の朝食を買いにいく

屋久島へいく場合、補給はかなり限定される

島内にコンビニは無く、スーパーや商店はあるものの、ほぼ「安房地区」「宮之浦地区」と限定されるし、平日でしかも早朝となると絶望的

そんな事もあって、次の日の朝食と昼食を取れない事も想定して、多めに補給食を買っておいた

買ってから気づいたんだけど・・コンビニの近くにラーメン屋など飲食できるところが数カ所あり、時間もあるので「十八番ラーメン七ツ島店」で早い夕食

しっかりご飯をとってしまったので、ややコンビニで買いすぎた感があるものの・・ザックに入れ港へと再び戻った

こじんまりとした待合室で乗船を待ち、30分前ぐらいだっただろうか、船内へ入った

船内は幾つかのスペース(5〜6ぐらい)に分かれており、女性専用ルームもあった

二等船室のみの船内はそこまで大きくはなく、繁忙期などはちょっと圧迫感を感じそうなので僕は遠慮したい感じだ

絨毯はひいてあるものの板間とほぼ変わらず、貸出の寝具は「枕・毛布一枚のみ」

横になってみたものの、これは腰が痛くなりそうな感じ

毛布の半分の体の下に敷いて、晩夏というのもあって上半身にだけ毛布をかぶった

寝床の確保が終わり、しばらくすると定刻の18時に出航の合図がでた

場所を船外へ移動し海風にあたりながら離れていく港を眺めていた


しばらく海を眺めた後に、船室へもどり横になっていたらいつの間にか寝ていて種子島の西之表港に着岸するアナウンスで目が覚めた

この「フェリーはいびすかす」は21時40分に一旦、種子島の西之表港に寄港し朝の5時まで停泊する

その間、屋久島までいく人は下船はできず船内泊する事になる

眠い目をこすりながらデッキにでて夜風にあたりに行った

所狭しと並べられた沢山のコンテナをどんどんと港へ下ろしていく

ぼーっとそんな姿を眺めながら夜の西之表港を眺めながらしばし過ごした

驚いたのは乗客の半分ぐらいが種子島で下船し部屋が広々となった

人がいなくなったので、7〜8畳ぐらいの寝やすそうな小さな部屋に場所を移し就寝した


九州自転車旅行 DAY9

2017年9月12日(火)

旅の九日目は船の上で迎えた

朝寝が覚めると既に種子島を出航した後で、窓から光が差し込んでいた

直ぐに天気の確認もあって船外へ移動

海上は穏やかで雲は多いものの青空が広がっていた

今日の天気は期待できるかも、と思いながら部屋に戻り下船の準備

なんといっても屋久島は「月35日雨が降る」何て言われる所

前回来た時も着いたその日は豪雨だった

下船の準備が終わり、屋久島 宮之浦港に近くなったとのアナウンスで再び船外へ


この天気なら悪く無い!

屋久島への来訪は16年ぶりだった

あの頃、まだ若くザック一つで1ヶ月間という長い期間、日本中をめぐってた。あの頃の景色と変わらない気がして少し嬉しかった

2001年3月撮影

あの頃、近づいてくる屋久島に胸を膨らませワクワクしていたそんな気持ちがまた蘇ってきた

16年前に島を離れる際に「また来ます」と誓ったのを、長い歳月をかけ戻ってこれたと思うと感慨深かった

船は着岸し直ぐに下船

僕以外にロードバイクを乗せた人はなく、数人のバイカーさん達と同じようなタイミングで船を降りた

ロードバイクは解体せずそのまま船に乗せていたので特に準備はないものの、昨日買いすぎた船内用のご飯は手付かずで、さらに朝食もある

いくつかパンとおにぎりを食べたものの、まだパンが3〜4つ

ロードバイクには限られたスペースしかないので困っていた所、一緒に下船したバイク乗りの若い子が近くにいて、「買いすぎてしまったので、よかったら食べませんか?」と声をかけた所、快く3つほど受け取ってくれた

お腹も満たしたし、残ったパンも無くなったので憂い無く出発!!

屋久島一周 宮之浦〜永田 いなか浜

この日のルートは屋久島をほぼ一周



宿泊するホテルが安房なので、宮之浦から安房までの反時計回りとなる

実走では81.4km、獲得標高は1481m

これに次の日走った、安房から宮之浦港までの18.5km 獲得標高155mを足すと

距離:99.9km 獲得標高:1636mが屋久島一周の距離となる

途中、屋久島灯台などに寄り道しているので、純粋な屋久島一周(反時計回り)とは誤差があります

宮之浦港で下船し出発したもののどうも進む方向の天気がすぐれない・・

宮之浦から北側は前回は来ていないので初となる

特に見所はなく、淡々と走っていると急に大雨

急いで近くにあったお弁当屋さんの軒下に避難

一気にザーッときたので全身ずぶ濡れ

この旅を通じて思っているのが雨に濡れた時の足元の不快さ

とにかくグチョグチョの靴は不快、さらに靴の臭いが酷くなるので帰宅後の洗濯が非常に面倒、足元の対処は今後の自転車旅の僕の中での課題

20〜30分雨宿りしていると小雨になったので、諦め進む事に

アップダウンのある道なので下りは路面がウェットだと気を使う

島の中央側の山を見ると少し晴れ間もあるので、じきにこの雨も止むかと思い先に進む

宮之浦から志戸子に入る少し手前に展望台らしきものが海側にあったので寄ってみる

が、木々に遮られ特に展望はなく即退散

この屋久島を一周できる県道78号線は「緑の回廊」というそうで走っているとちょくちょくその看板を見かけた

その「緑の回廊」という名の通り、美しい緑に囲まれた一本道

志戸子に入ると再び大雨になり、県道を外れ「志戸子(しとご)カジュマル公園」で雨宿り

ここはその昔来た覚えがあったんだけど・・・有料だったかな??

園内はもちろん土なので雨でドロドロ、さらにビンディングなので園内には入らず、入り口にあったベンチをお借りして雨宿り


この「志戸子(しとご)カジュマル公園」は樹齢500年ともいわれるカジュマルなど亜熱帯の植物を見れる貴重な公園

入口近辺だけでもこの躍動感のある木々に驚く

屋根はないものの、木々がびっしりとあるので雨よけになり無事に大雨をやり過ごし出発

志戸子地区から次は一湊集落へ向けてゆっくり走りだす

一湊集落に近づくと海沿いの道になり気持ちがいい

この一奏集落は屋久島の最北端に位置する集落で人口はわずか800人ほど

一奏には「一奏海水浴場」という所があり、黄色く美しい砂浜が見えてよってみた


この一奏集落は宮之浦からわずか10kmにも満たないぐらいの距離なのに、大雨もあってなかなか進まない

あまりゆっくりできないので、足早に次は永田地区へと走り出した

海水浴場から少しすると「布引の滝」という看板が見え再び足を止めるものの、木々や足元の関係で見えづらく一枚だけ写真を撮って先へ

一奏集落を過ぎると本格的な登りになってくる

2km弱の登りで平均は8%程度

だんだんと高度が上がってくると途中、法面が完全に崩壊し道路に土砂流が流れ出た場所の工事

恐らく8月にあった集中豪雨の影響だろうか・・その時は記録的で1時間に250ミリ近い雨が降ったようだ

さらに高度を上げてくると展望がひらけ、美しい山並みの景色

雨の影響か湧き上がった蒸気がとても美しく、こういう景色はスーッと疲れを癒してくれる

さらに高度をあげればトンネルが見えてきてそこがピーク

このトンネルは素晴らしい! トンネルを抜ければ「美しい海」が見えて来る

そしてこのトンネルを抜ければ吉田集落へ

雨は止んだものの路面はウェットなので慎重にダウンヒル

下っていると「東シナ海展望所」の看板が見え立ち寄る事に

眼下に見えるのが吉田の集落でここも人口は少なく210人

吉田集落は東シナ海に面しているので夕日が絶景なのだとか・・・

またNHKの朝ドラ「まんてん」のロケ地だったらしい

さらにその奥にみえるのが永田、ここは「いなか浜」といってウミガメの産卵で有名な海岸

この東シナ海展望所からは、このひはうっすらだけど「口永良部島」の姿が見える

この展望所はその名にふさわしい、素晴らしい展望と景色

この頃、だいぶ天気も回復し、少しづつ濡れた上着も乾いてきた

名残惜しいが東シナ展望所に別れを告げ、吉田集落へと向かう

吉田の集落を抜けて少し、また展望所があり一枚だけ写真を撮って先へ

この雲の様子と風の流れから永田以降は青空の可能性が高く、やはり青空を見ると心が躍る

この展望所を過ぎればすぐに永田の集落

永田集落までは海岸線沿いの気持ちのよい道で、そして海が凄く綺麗

関東の近郊ではお目にかかれないような美しい深い色

少し進むと「いなか浜」を一望できる場所について景色を見ながらまったり

そして目的地の「いなか浜」へ

ここは日本一のウミガメの産卵地でラサール条約の貴重な砂浜

砂浜に降りると美しい黄色の砂とコバルトブルーの海

ここは花崗岩が砕けた荒い黄色の砂浜で、砂はべとつかずサラサラしている。そしてこの美しい砂浜は約1kmも続き、海食崖に囲まれた中にポツンと美しい黄色の砂浜が広がる

屋久島というと「白谷雲水峡」など緑の濃い森のイメージがあるが、海も抜群にいい

晩夏というのもあり人は少なく、ロードバイクのタイヤを砂に埋めスタンド代わりにしてぼーっと海を眺める素晴らしい時間だった


さて・・この後は世界遺産の区域内にある西部林道へと進む

集落はもちろんの事、補給する場所もないので船に乗る前に買って来た補給食を頬張っりつつ濡れた靴や靴下を陽に当てて乾かし永田のいなか浜を出た

永田「いなか浜」から屋久島灯台へ

永田の集落から西部林道までは約6〜7kmぐらいの道のりで海岸線特有のアップダウンとなる

記憶では西部林道よりも、永田から西部林道の西側の起点である屋久島灯台までの方が登った気がする

海沿いの崖の上付近を少しづつ高度を上げていく県道は眺めも良い所が多く、展望が開けると「口永良部島」が見えてくる

海上に浮かぶ島はなんかとても魅力的だ

いつかあそこに行きたいという気持ちが芽生える

屋久島は「いなか浜」もそうだったが、海が綺麗で海岸線の道はすこぶる気持ちが良く、そして美しい

やがて段々と緑が濃くなり深い森の中へ突入していく

森深くなり、少しすれば西部林道の屋久島灯台側の起点となる

いきなり通行止めのような看板だったので驚いたが、この看板は「西部林道の夜間通行止め」のお知らせだった

写真には写ってないが、ここが屋久島灯台との分岐でここから屋久島灯台へ降りることができる。

元々予定になかったのだが、気になって寄ってみる事にした

かなり道幅は狭く、車一台分というところだろうか・・

少し下っているとヤクザルの群れが森の中にいて、写真を撮ってたらかなり威嚇されビックリ

急いで進みその場を離れた

下りきるとそこには白く大きく美しい灯台が目の前に

この屋久島灯台は明治30年から海を照らす灯台

すでに100年以上もの間、屋久島と口永良部島の間の屋久島海峡を照らし続けている

白く凛とした灯台は真っ青な空にとても良く映えて美しい

この屋久島灯台は周りには遮るものが少なく非常に日当たりも良ければ、眺めも良し


灯台の裏側にも行くことができ、そこからは「口永良部島」姿がしっかりと見える

この日は太陽が出ると夏の日差しで暑い

そんなこともあって、濡れていた靴を脱いで日向ぼっこしながら乾かした

非常に日当たりが良いのと夏の日差しでみるみると乾き、屋久島灯台を後にした

世界遺産区域内の「西部林道」を屋久島灯台側から

今回の屋久島一周の中でもっとも行きたかった所が世界遺産の区域内にある「西部林道」

永田側は屋久島灯台への分岐から少し先に世界遺産の境界線があり、栗生側は大川の滝より3kmぐらいにある「瀬切大橋」近辺が世界遺産の境界線

その距離は12kmほどとなり、ヤクザル、ヤクシカなど野生動物や照葉樹の森となっており緑が濃く、そして野生動物の宝庫でもある

西部林道のほとんどが照葉樹のアーチとなっており、一旦アーチの中に入ると暗く鬱蒼とした森

屋久島灯台側(永田側)から数キロは崖沿いの道になるので、展望がひらける所も多く景色の変化があり飽きのない林道

とにかくこの西部林道は奥に行けば行くほど、緑が濃くなり深い森の匂いとわずかな木々の隙間からの太陽光が美しく、とても雰囲気が神秘的



普段、林道などでは展望が無いと景色の変化がなくダレる感があるのだけど、ここの森は飽きがこないほど美しく、空気感がとても素晴らしい




そして野生動物、ヤクシカ・ヤクザルを走っていれば至る所でその姿が見える



ヤクシカは臆病で通ると逃げていくのだけど・・・

とても困ったのはヤクザル

もちろんここは彼らの楽園なのだけど、車が通ろうとしても道いっぱいにヤクザルの群れが広がってなかなか退かない

車は室内が囲まれているのでいいのだが、自転車の場合はかなり群れの中を通るのは恐る恐るとなる

ヤクザルと目を合わせてはダメ!

というのは事前に学習していたのもも、群れの中を通ったら威嚇されて追い回された事もありかなりヤクザルには手こずった

ヤクザルの群れを通った時に、ロードバイクの両端を4〜5匹のヤクザルに囲まれ全力で登坂なんて事も・・

そんな感じなので、逃げた覚えしかなくヤクザルの写真など撮る余裕は皆無

西部林道は雰囲気良く神秘の森のようで非常にいい道だが、ヤクザルにはご注意を・・

それとこの西部林道は水が豊富でどこか他の場所なら滝名がつくんじゃないかぐらい水の流れが豊富

この日は屋久島灯台以降はかなり天気が良く、こういった日差しの入る開けた所では青い空が気持ち良く素晴らしいライド日和だった

屋久島灯台側(永田側)から西部林道に入った場合、後半に2〜3kmで平均勾配5〜6%ぐらい登る所があり最大の標高は300m近い

そして屋久島灯台側にもあった「夜間通行止め」看板が現れたら道幅の狭い一車線から二車線となり、ここから一気に展望がひらけてくる

屋久島灯台側(永田側)から行くと海岸線に伸びる道が見えたりなど非常に気持ちの良いダウンヒルとなる


今まで鬱蒼とした森からの変わりようが凄く、一気に開ける展望に感嘆の声をあげたくなるぐらい素晴らしい景色


ここのダウンヒルのでの展望と開放感は屋久島でベスト3に入るぐらい

とにかくバーっと開け海に向かうように伸びる道は気持ちが良く、高度が下がると海岸線に伸びる道がよく見えて素晴らしい景色

下りの途中に「瀬切大橋」となりここが栗生側(大川の滝側)の世界遺産境界線となる

下っていると久々の青看板

この日は安房の少し先に宿をとってあるので約40kmほどで終わりという事だ

木々に囲まれた所を抜ければ再び展望がひらけ素晴らしい景色

先ほど上から見えていた海岸線沿いの道だ

この先は木々に囲まれている所が多く展望良しという訳ではないが、そんな所を「大川の滝(おおこのたき)」へ向けて走った

屋久島一周 大川の滝〜平内海中温泉

西部林道を抜け海岸線をダウンヒルしていると栗生集落の手前に「大川の滝(おおこのたき)」がある

この「大川の滝(おおこのたき)」は日本の滝100選に選定されている滝

この「大川の滝(おおこのたき)」は以前来た時に、徒歩かバスかの二択しかなかった当時、バスの本数とその遠さに諦めた覚えがあって今回は寄ったのだけど・・・

東京に帰省してから確認したら、当時も行っていたという事が発覚。行った場所は覚えている方だけど、まったく記憶に無かった

初めて来た気分で「大川の滝」への遊歩道を進む

この時は水量もありかなりの大スケール!!

その落差は88mにもなり、ゴーーーっと音を立てながら落ちていく

岩場を登れば滝の近くまで行けるのだけど・・・

さすがにSPDーSLだと滑りそうなので諦めた

大川の滝を後にして次は栗生(くりお)集落へと向かう

永田の集落からこの栗生までの約45kmは自販機もなく、日差しの強かったのもあってボトルの中が空だった

ちょうど栗生集落の少し手前に、おそらく民宿だと思うのだけど道沿いにコカコーラの自販機があり、ここでボトルの飲み物を入れ、ちょうど喉も渇いていたのでコーラ補給して先に進む

下りきるとそこは栗生の集落

こじんまりとした集落はのどかで海岸線を走る県道はとても気持ちがいい

この栗生集落は屋久島の南西部にあり、屋久島の中で一番平均気温が高いそうだ

栗生から今度はお隣の「中間集落」へと向かう

中間の集落を過ぎると岩場が特徴的な山容が見えてくる

そんな景色を眺めながら県道を進んでいると「平内海中温泉」という看板が

この「平内海中温泉」は以前、屋久島に来た時に調べていて、記憶の片隅に残っていたので「あ〜あの海面下にあって干潮前後しか入れない秘湯か!」と看板を見て思い出した

ただここは脱衣所もなく、岩場での着替えとなり、さらに混浴

今日は出発が早かったので十分時間はあり入浴も可能だが、せっかくの温泉なら気兼ねなく入りたい

県道で少し悩むものの、混浴といっても女性はいないだろうと思って平内海中温泉に向かった

この写真の先は撮影禁止となっている事や入浴中の方々もいたので写真はありませんが、本当に波際にある

岩場で着替え温泉に行くと、大きく二つのお風呂があるのだが「一つは外国人観光客、しかも禁止なのに酒盛り」「もう一つは女性が2〜3人」

お風呂を前にしてフリーズ(笑)

かなり気まずい状態でどーしたものかと辺りを見回すと足湯の近くに小さな一人分のお風呂?があり、とりあえずそこで湯に浸かる

まさかの気まずい感じに焦ったが、お湯は気温がやや高い9月の日には適温で磯の香りと波の音が心地よく素晴らしい秘湯

10分ほどだろうか、せっかくののんびり温泉が酒盛りの煩さで台無しなのでそそくさ退散

着替え終わって上を見ると美しい山並み

山側を見て入ればこんな美しい景色を見ながら入れる!

たっぷり汗をかいていたので、かなりリフレッシュ♪

この後はこの平内から安房までの残りは約20kmちょっと旅路

屋久島一周 平内〜安房

時間は15時を過ぎていただろうか、夏は終わりとはいえまだこの時期は陽が高い

ゆっくりと平内の県道を安房方面へ進む

温泉に入った後のライドは風が心地よくペダルを回す脚も軽い

実はこの日はお昼をとってなく少し空腹感はあるものの補給食で十分事足りている感じだった

この平内から安房にかけてはカフェなどの食事処や商店もあるのだがスルーして先に進む

県道からは畑の奥に広がる海が美しく度々足を止めて写真を撮っていた

こいいう道を見ると、県道を外れ冒険したくなるが、道に迷うか行き止まりな事もあるかもしれないのでそのまま県道を進む

平内からしばらくの間は美しく特徴的な「モッチョム岳」を眼前に望みながらのライド

つい先ほどまで青空だったのに「モッチョム岳」の山頂付近には雲が広がっている

この辺の道は「モッチョム岳」だけでなく、海側は畑が多いので遮るものがなく素晴らしい海沿いの道

そして尾之間に近くなると眼前には六角形の特徴的な建物のホテルである「JRホテル屋久島」がみえてくる

尾之間を抜けてるとさらに「モッチョム岳」が迫り、その雄大さに驚く

尾之間から少し走れば「千尋の滝」というここも屋久島では有名な滝の一つがあるがここは以前行っていたのをしっかりと覚えていた

2001年3月撮影

県道のバス停で降りて、そこから随分と長い間歩いた覚えがあり、殆どの人が車で行く所だ

途中、農園の方々に歩いているのを驚かれ、ぽんかんやお昼にとおにぎりを頂いた覚えがある

そんな事もあって記憶に残っているのだが、かなり坂道を歩いた覚えがあり、農園を覗いてみたい気持ちもあったが時間もあり断念して先へ進んだ

この尾之間から安房にかけては車も多くなりのんびりとした雰囲気はなくなり、島の中でも宮之浦のように栄えている方だ

途中、安房の手前に以前泊まった民宿があって、ちょっと感激した

あれから16年、まだ健在のようで少し嬉しかった

当時、1ヶ月もの間旅をしているものだからお金はあまりなく、免許もなかった

民宿に泊まっていた島の工事関係者の方々には可愛がってもらい、毎晩おいしい芋焼酎と、とびうおのお刺身をご馳走してもらい、さらに早朝、車のない僕を白谷雲水峡まで送ってくれたりした

今や彼らの歳に近くなった僕は、今度はロードバイクで島を一周している

なんかとても感慨深く安房までの道のり、当時の記憶が蘇りとても懐かしかった

そんな事もあって当時の強烈に残った記憶は焦ること無く、そして島も相変わらず素晴らしく本当に屋久島はいい所

そんな思いで走っていたらいつの間にか安房に到着

驚いたのが屋久島にコンビニは無いのに「モスバーガー」ができていた事

なんか急激にモスしたくて夜食べに来たのはちょっと後の話し

安房川ではカヌーのレッスンをうけている子達が気持ち良く弧を描きながら漕いでいて、こういうかアクティビティーもいつか経験したいなぁと思う

安房からは2kmほどで本日の宿に到着

提携している隣のホテルの温泉に浸かり明日は朝の便で種子島へ向かうので早めに就寝した

九州自転車旅行 DAY8・9 まとめ

旅の八・九日目

色褪せない素晴らしい思い出ばかりの屋久島へ16年ぶりに来た

この小さな島はあれから世界遺産に選ばれ大きく変わっているかと思ったら、あまり変わらず静かな、そして緑溢れる素晴らしい島だった

屋久島というと緑のイメージが強いが、前回あまり見なかった海や砂浜が素晴らしく綺麗で山・海と変化に富んだこの島は走っていて飽きない

特に西部林道から栗生に下る景色は抜群で、あの開放感と景色は記憶に残るシーン

また、いなか浜の美しい砂浜はいつまでも見ていたいそんな場所だった

念願の世界遺産区域内の西部林道は密集した木々、緑の濃さ、雰囲気、空気感と素晴らしい道と森でここも屋久島ライドのハイライトの一つ

朝方に雨に降られびしょ濡れになったものの、その後天候は回復し気持ちの良い青空が広がり素晴らしいライド日和になったのが本当に良かった

美しい海岸・海・砂浜、屋久島灯台、世界遺産区域内の西部林道、大川の滝、温泉・・なんかとてもとても充実した1日だった

東京から屋久島はやはり遠い

この先何度も来れる所ではないだけに、この日の充実した1日はきっとまた色濃く記憶に残っていくのだと思う

なんか本当に嬉しい事、楽しい事の連続でこの日は気持ち良く寝れた気がする

次はいつこれるか分からないけど、いつかまた沢山のやり残した事、したい事をしにまた屋久島に来たい

なんかそんな事を思って眠りに落ちた

九州自転車旅行 八・九日目 完

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