九州自転車旅行2017 DAY2 湯布院〜九重〜阿蘇


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九州自転車旅行 DAY2

2017年9月5日(火)

九州自転車旅行の二日目

この日は午前中、雨の予報だったので起きてすぐにカーテンを開け窓を開けた

しとしとと、少し雨粒の大き雨が予報通り降っていた

湯布院の少し高台にある宿からの景色は良く、窓から顔を出すと由布岳の方角にはうっすら霧がかかり素晴らしい景色

眠い目を擦りながら、一眼レフを取り出し寝起きに撮影

GPVを確認するものの10時ぐらいまでは雨脚が強く、弱まるまでホテルで待機する事に

今回の旅で一つ決めていた事がある

「朝食」だけはしっかりとる事

見知らぬ土地で地理感なく、お昼をまともに取れない場合もあるので、とにかく朝食はしっかりとっておこうと・・

朝食を食べ、本来なら急いで用意するのだけど、雨脚が弱まりそうなチェックアウトギリギリまで待機予定なので湯布院の街並みを一望できる食堂でコーヒーを飲みながらまったり

部屋に帰り、のんびりして・・ゆっくり準備し9時30分をすぎた頃だっただろうか、さすがに手持ち無沙汰なのでチェックアウトして走る準備をした

このお宿付近からの風景は素晴らしいので、ホテルの前にロードバイクを置いて小雨の中散策


湯布院の街並みは黄色に染まった田んぼが美しく見ていて飽きない

少し散歩していると次第に雨脚は弱くなり、出発する事に

今日はまずは絶景ルートで有名な「やまなみハイウェイ」を抜け阿蘇までの約93km 1600up



そう・・今日は兼ねてから憧れていた阿蘇までいく

天気は悪くとも阿蘇の大地に行けるという事が何よりのモチベーション

この先、どんな景色や町、峠がまっているのかと思うと、いてもたってもいられない・・そして走り出し二日目の旅が始まった

湯布院〜やまなみハイウェイ

この日の気温は22〜23度、少し肌寒くRaphaのメリノウールの半袖ジャージにアームウォーマーとレグウォーマー

宿からはすぐ近くの県道11号線にでて、ひたすら「やまなみハイウェイ」まで

県道11号線は湯布院の少し高台にあり湯布院の町を眺めながら走る

途中止まって撮影していたら偶然にも久大本線の電車が通り相棒とパチリ

ウェットコンディションの中、さらに大型サドルバックという状態なので、特にダウンヒルには気を使った

この旅からはタイヤをコンチネンタルGP4000S2の23cから25cに変更した

25cのタイヤの安定性は本当にいい、直前まで雨の降っていた路面でもしっかりと安定しグリップしてくれる

23cからの変更で最初は「漕ぎ出しの重さや転がりが・・」とかイメージだけで思っていたけど、あまり気にならなかった。何よりもこの安定性は代え難いもので今後タイヤは25cをメインで使っていこうと思う。

宿から約5kmで国道210号線にぶつかるんだけど、間違えて数キロ大分の方角へ国道210号を進んでしまった・・・

道中、お〜〜きれいな川とか思ってパチリしたのち気づいた(汗)

急いで戻るものの分岐地点には車一台分ぐらいの幅しかない住宅街に入る道しかない・・・まさかここではないだろうとウロチョロ

結局その細い道が県道11号で・・・進むと農道的な感じに

この先もビックリ県道で、埼玉で言えば林道のような県道


斜度は比較的ゆるくR210との合流地点(南由布駅)からやまなみハイウェイ起点の「水分峠」まで約6.2km 平均勾配4%

基本的に車はR210を使うのだろう、すれ違った車もなければ人も自転車もバイクも通らない

ひっそりとした県道にチェーンの音が響いて、止まれば本当に音もなく、ただただ静粛の世界

展望が開けるとガードレールすらない所も多々あり、そこから見る景色は森に立ち込める霧がゆっくりと動いている


時折降る小雨も沿道の木々に遮られ濡れずに進めた

スタートして10kmぐらいだっただろうか、少し休んでいると音の無い森に車の行き交う音が聞こえてくる

そう・・ここは高速道路が近い

大分自動車道を越えれば「水分峠」、九重の町に入る

水分峠から「やまなみハイウェイ」に入り、本格的な山岳コースになる。なのでその前にひと休憩

小休憩を終え、高速道路を越えていく

高速を越えればすぐにR210にぶつかり九重町へ

今回メインを阿蘇にしているなら熊本空港が妥当。なのに大分空港にしたのは、この「やまなみハイウェイ」を走りたかったから

スタート地点に立ち気持ちのギアが一つ静かに上がる

さぁ「やまなみハイウェイ」へ!!

やまなみハイウェイ

やまなみハイウェイは大分と熊本の県道11号線で構成される約60kmの観光道路

九重連山を望みながら走れる九州の絶景ロードのひとつであり日本100名道のひとつ

湯布院側は「水分峠」から始まり熊本阿蘇へと至る

始まりの標高は700mほど、スタートから約17km朝日台までは標高700〜900mぐらいの間をいったりきたりするコース

特にキツイ斜度はないものの、樹林帯のコースなので景色が変わらず精神的にキツイ

さらに追い討ちをかけるように、霧雨と濃霧で視界不良

沿道から森をみれば深い霧が幻想的で、こういった天気でないと体験できないのかもしれない・・

登っては少し下り、というのを繰り返し・・淡々とペダルを回し続ける

水分峠から約7.5kmで「小田の池・山下池」に到着

ここにはトイレ、売店もあるようだが開いてなかった

コーヒーブレイク中にやや雨脚が強くなり、この旅行の為に買ったカリマーのレインジャケットを着る

ちょっと肌寒いというか、寒いなぁと思っていたら気温は18度しかない

この「小田の池・山下池」から「朝日台」という所までは約10kmの道のり、朝日台の標高は1000mで「小田の池・山下池」は約800m

数値上は標高差200mで10kmの距離なので平均勾配は2%となるのだが・・・ここも登って下ってを大きく分けて3回繰り返すので思ったより獲得標高が上がる

さらに雨というコンディションで下りでスピードは出せない

とにかくダンヒルは本当に慎重になった

淡々とペダルを漕ぎ続け、「小田の池・山下池」から7〜8kmほどだっただろうか、少しづつ視界が開ける

美しい一本道が続き息を飲んだ

水分峠から10数キロの、樹林帯の走行に少し飽きていた。この風景を見てなかなか上がらなかったテンションが少し上がった

さらに数キロ進むとそこは「朝日台」標高1000m

阿蘇くじゅう国立公園内にある「朝日台」は展望台もあり、本来は「くじゅう連山」を眺められる絶好のスポット

が・・・ご覧の通り、雲がかかてしまっていた

この日は朝の雨の為、出発が遅く予定より3時間ぐらい遅い。朝日台に着いた時点で13時をまわっており、この先の補給場所も不明なため「朝日台レストハウス」で昼食をとることに

この「朝日台レストハウス」、昭和の匂いがするなぁ・・と思っていたら「やまなみハイウェイ」の開通した1964年に同時にオープンしたらしい

この日はこの地方の名物の「とり天」とそばのセット

この先長いから食べておこうと大盛りにしたら・・・

3人前ぐらいある!!! ちょっとあまりのテラ盛りにビックリした(笑)

頼んだものを残してはいけないと・・・必死に流し込み・・完食

補給も休憩も十分とったので・・先に進みます。この時は雨は止みレインジャケとをサドルバッグのバンテージコードに挟み出発

朝日台にあった九重観光案内の看板をみて、ふと気になった「九重“夢”大吊橋」

朝日台からダウンヒルしていても、看板がよく出てきて気になってしょうがない

一旦とまってマップを確認すると往復で5〜6km程度増えるぐらい

雨の影響で大幅な遅れが生じているけど・・せっかくなので行ってみる事に。朝日台からだと「北ゲート」というのが近い、そして南ゲートに自転車を引いて渡れればビミョーにショートカットになりそうなので、淡い期待を持って向かってみた。

軽いアップダウンを繰り返しお店が見えてくるとそこには美しい吊り橋が!

この「九重“夢”大吊橋」は長さ390m、高さ173m、幅1.5mという大きさで、歩道専用として『日本一の高さ』を誇る吊橋らしい

そして、くじゅう連山、さらに「日本の滝百選」にも選ばれた、「震動の滝・雄滝」や「雌滝」を望める絶景のスポット

まぁ・・・ゲートで500円取られますが・・(笑)

入る前に受付の方に自転車押して通ってもいいか?と尋ねた所、NGだそうです

ということなのでバイクラックにかけて徒歩で進みます

行ってみて「あっこれロードバイク無理」と理解

この日は平日というのに、賑わっている

吊り橋からは残念ながら雲が多いものの、美しい景色

高さがあり、クラクラしそうだが・・・恐る恐る真下を覗いてパチリ

そして日本の滝100選「震動の滝・雄滝」

こちらが「雌滝」

「雄滝」が荒々しく水量も多いのに対して、「雌滝」は優美で美しい様

この吊り橋は秋の紅葉、そして公式サイトでみたんだけど雪景色が凄まじくいい!

是非公式サイトで見ていただきたい


九重”夢”大吊橋公式サイト

筑後川源流域にあたる、鳴子川渓谷の標高777m地点に架かる長さ390m、川床からの高さ173mでともに日本一の規模を誇る日本一の人道専用吊橋。橋の上からは日本の滝百選に選ばれた震動の滝の雄滝や雌滝、紅葉で有名な九酔渓の絶景、また天気の良い日には九重連山の壮大な景観を眺めることができます。


「九重“夢”大吊橋」は基本「南ゲート側」が栄えていてメイン、再入場もできるので400m近い吊り橋を渡れば南ゲートにも行くことはできる。が、そんなゆっくりしている暇はなので、南ゲート近くで折り返し北ゲートの売店でブルーベーリーソフトを舌鼓し出発した

来た道を戻り、再び「やまなみハイウェイ」に入り下っていく

どんどん沿道の木々は少なくなり「飯田(はんだ)高原」の交差点を過ぎるとそこは・・

2km近いまっすぐ伸びた道、目の前には美しいくじゅう連山の山並みが大きくそびえ立つ

たぶん晴れていたらもっとスケールの大きい景色なのだろう・・

この景色に見とれながら走っていたら、一人のローディーに抜かれた

この旅で初めてロードバイク乗りにを出会った、しかもこんなバッドコンディションで

幸い追いかけられそうなスピードだったので、少しお話を伺おうと思ったが・・・この飯田高原の景色を満喫する方が勝った

ゆっくり走り本当にこの素晴らしい景色を堪能しながら走った

この美しいストレートの道が終わると再び樹林帯で緩やかに登りが始まる

しばしすると視界が開け始め・・再び絶景

ここで止まりながら、雲が切れ山並みが見える瞬間をのんびりと待ち続ける



息を飲む素晴らしい景色

ロードバイクで走っている写真が欲しく、走っている人はもちろんいないので自分を素材に(笑)

この素晴らしい場所は「長者原」

長者原はくじゅう連山の登山口としても有名でビジターセンターや宿泊施設もある

ここも残念ながら雲が多いが、低い所を流れる雲の様は美しく、これはこれで一つの美しい景色なんだと思う

やまなみハイウェイは特にこの「長者原」「飯田高原」がハイライトだ

ここは天気がよければ本当に雄大でスケールの大きい九重連山を望める絶景ルート

美しい山容の山々をほぼ目の前に望みながら走れる

飯田高原から高揚感が溢れ、この景色の中を走れたことが本当に嬉しかった

やまなみハイウェイに水分峠から入り約25kmの山岳コースを重い荷物を背負い走ってきた

まだ旅の二日目でこの重さに慣れてない

そろそろ足にも疲労が溜まっていて段々と登りが辛くなってきた

が、この長者原のガススタンドからが実は本格的な登りなのをこの時の僕は知らなかった

長者原のガススタンドから「牧ノ戸峠」までの約5.2km、平均勾配は6%ほど

やまなみハイウェイの中で一番高い1333mまで登る

今までは緩い斜度が長く続いてたのに対して「牧ノ戸峠」へは本格的な山岳コースだ。さらにここで再び弱いものの雨が降ってきた

普段なら6〜8%程度の斜度なら遅いもののそれなりに対応はできる。が、この14kgのフル装備だとそれが10〜12%かと思えるぐらいペダルが回らなかった

こんこんと降り続ける雨、少し心が折れそうなそんな辛い時間だった

関東の人、特に東京・神奈川・埼玉の人に分かりやすく言うと、長くなった「柳沢峠」のような感じ

緩い斜度が十数キロ続き、最後に一気に斜度が上がる、そんなコース

いくつかのワインディングを抜けると視界は悪いものの、けっこう標高が上がってきたのを感じ終わりは近いと察した

そして何とか「牧ノ戸峠」へ到着

この「牧ノ戸峠」も長者原と同じく、くじゅう連山の登山口として有名で売店、トイレがある

この峠から10分弱歩けば阿蘇五岳などを望める絶景の展望台があるらしいが・・この霧で何も見えないので諦めた

この「牧ノ戸峠」に到着した時点で16時近かったと思う

この天気だし、しかも平日、車も無ければ売店も開いてない

自販機でコーヒーを買って、焦せらねばいけない時間だが少し疲れた足を休めた

実はここで今日の半分の行程で残りはまだ50kmある

基本、牧ノ戸峠から下り基調で阿蘇に入り、この時はミルクロードがあんな長いとは思ってなかったんだが・・大きな登りは無い

休憩を終え、牧ノ戸峠から一気に標高900mぐらいまで下っていく

6kmぐらいだっただろうか、下っていると美しい景色が目に入った

草原の中を織り成す道、美しい芝の高原

ここは「瀬の本高原」といって熊本阿蘇の東端と九重町にまたがるなだらかな高原地帯

本来晴れていれば、この高原と「阿蘇五岳」を望める大絶景

が、ごらんの通り、厚い雲に覆われ阿蘇五岳は見えなかった

本当にただただ・・美しく見とれる景色だ

そんな景色を眺めつつ慎重に下っていく

そして今回の旅、2県目の「熊本」に突入した

下りきればそこは「瀬の本高原」


美しい牧草地帯を突っ切って進んでいく

瀬の本高原を抜けてからは阿蘇のミルクロードに向けてひたすら走り続けるものの、霧と雨

この日は何回、レインジャケットの脱着を繰り返しただろう・・

レインジャケットを着てしまうと一眼レフはその中に覆いかぶさってしまうので極端に撮影枚数が減る

雨の中淡々と8kmほどだろうか走っていると、段々と高い木々がどんどん無くなっていく

雨でルートを入れたスマホもポケットにしまっているので現在地は分からない

が、幾度となく色んな方々のサイトで憧れの阿蘇の大地の写真を見てきた

だから何となく直感で「阿蘇が近い」事が分かっていた

そして、この景色を見た瞬間足を止め一眼レフを構えた


阿蘇に入ったと確信した

なだらかな丘陵は緑の絨毯で覆われ、遮る木々は一切ない

大中小のなだらかな丘が組み合わさり美しい景観を形成している

そして強く感じ思ったことがある

この阿蘇の大地は「僕が今まできっと経験した事のないフィールド」だと

とにかく胸の鼓動が止まらなかった

ゆっくりと流れる美しい景色・・もうただただ感動しっぱなしだった

ゆっくりとペダルを回しついに長かった「やまなみハイウェイ」ともお別れ

次は県道45線「ミルクロード」に入る

この時、もうすでに辺りは日が落ち始め薄暗くなってきていた

実はミルクロードを甘く見てた・・あっても20kmいかないだろとか思ってたら大誤算30km近くある

さらにけっこう疲れた足にはキツいアップダウンもあり、なかなか進まなかった

ミルクロードを半分ぐらいだろうか?完全に日は落ちてナイトライドに突入

展望が開ける所では、美しい阿蘇の夜景

予定外だがせっかくのナイトライド、夜景を撮らないのは勿体無い

が、そんな余裕も中盤以降無くなった

一回の休憩を挟みひたすら漕ぎ続け、ホテルに着いたのは20時近かったと思う

やっとの思いでホテルに到着し、雨の中の走行で車体が恐ろしく汚いので水道をお借りして洗車した

この日の宿も温泉宿で大浴場に露天風呂もあり、ゆっくり湯に浸かって疲れを癒した

これから阿蘇の街を2泊3日で満喫する予定だが、やはり天気は芳しく無いようだ・・・明日の天気の回復を祈って早めに就寝した

九州自転車旅行 DAY2 まとめ

旅の二日目

この日から本格的なライドの始まりだった

午前中の雨の影響で3時間遅れの出発が尾を引き、かなり阿蘇への到着が遅れてしまった

わざわざ大分空港を出発したのは正解だった

やまなみハイウェイの「飯田高原」「長者原」「瀬の本高原」の景色は天気悪くとも、十分絶景だった

きっと僕はこの見た景色を決して忘れないだろう

雄大な「くじゅう連山」、美しい高原の景色・・・

どれを取っても素晴らしく心に残る風景だった

そしてなんといっても「阿蘇」に入った時のあの風景は、立ちすくむしかなかったぐらい強烈だった

もちろん憧れもあったんだと思う・・けど今まで経験したことが無いフィールドにただ感動した

あえて例えるなら「美ヶ原高原の牧草地帯の砂利道」が舗装路になって、さらにスケールを大きくした感じだ

やっぱり旅は贅沢だ

この非日常感が続く日々は贅沢としか言いようが無い

そして明日また新しい土地、道、景色との出会いがある

旅を始めて、夜はその日の感動した事、思った事をスマホにメモするのが日課だった

この日の僕はこんな事を書いて二日目を締めくくっていた

「晴れの景色、曇りの景色、雨の景色、そのそれぞれに良さがあり晴だけが絶景の一つでは無い、天候も一つの出会い」

いま見返すと、ちょっと強がったのか(笑) とか思っちゃうけど・・・きっとその時ある景色の良さを堪能するのも楽しみ方の一つなんだと思う

三日目も恐らく天候は芳しく無い・・けどきっとまた僕は「楽しい時間を過ごせる」って事は確信していたと思う

明日は憧れの阿蘇をライド。きっとまた素晴らしい出会いが待っているはず・・

二日目 完

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